ピンタレストは、さまざまなジャンルの画像や動画を保存したり共有したりできるサービスです。
ファッションやインテリア、イラストなどの参考にしたり、自分の作品を見せたりすることができます。しかし、ピンタレストを利用する際には、危険性や著作権に関する注意点があります。
この記事では、ピンタレストの危険性と著作権について、以下のような内容を解説します。
- ピンタレストにはどんな危険性があるのか
- ピンタレストで著作権を侵害しないためにはどうすればいいのか
- ピンタレストで自分の画像が無断で使われていたらどうすればいいのか
- ピンタレストを安全に利用するための対策法
ピンタレストにはどんな危険性があるのか
ピンタレスト自体に危険性はありませんが、サービスを悪用するユーザーやサイトが存在する可能性があります。代表的な危険性としては、以下のようなものが挙げられます。
- 著作権の侵害をする可能性がある
- 詐欺サイトやウイルス感染サイトへの誘導がある
- アカウントが乗っ取られる危険性がある
- ブラウザボタンはアカウント情報が漏れるかもしれない
著作権の侵害をする可能性がある
ピンタレストでは、他人が投稿した画像や動画を自分のボードに保存する(ピンする)ことができます。しかし、その画像や動画が本当に投稿者本人のものかどうかは分かりません。もしかしたら、著作権者の許可なく無断で転載されたものかもしれません。
ピンタレストでは、原則としてコンテンツ製作者や撮影者が許可した画像や動画のみが転載できるようになっています。それを許可なくアップした場合は「著作権の侵害」にあたる可能性があります。また、ピンタレストに投稿したコンテンツはユーザーに帰属します。
出典: コンテンツの投稿
個人で画像や動画を楽しんだりする分には何の問題もないですが、第三者へコンテンツ製作者からの許可を取らずに流用したり、個人として商用利用する場合は著作権の侵害にあたる可能性がある、ということを十分に理解しておく必要があります。
ピンタレストの利用規約や著作権情報をよく確認しておくことが大切です。
詐欺サイトやウイルス感染サイトへの誘導がある
ピンタレストでは、画像や動画にリンクを貼り付けることができます。そのリンクをクリックすることで、関連するサイトやブログなどに飛ぶことができます。
しかし、そのリンク先は必ずしも安全とは限りません。詐欺サイトやウイルス感染サイトへ誘導される可能性もあります。
詐欺サイトやウイルス感染サイトは、会員登録やアンケートなどで個人情報を騙し取ったり、不当な請求をしたりします。また、ウイルス感染サイトでは、パソコンやスマートフォンにウイルスを仕込んだり、アカウント情報を盗んだりします。
そのため、リンク先は無作為にクリックせず、確認してから参照するようにしましょう。
アカウントが乗っ取られる危険性がある
インターネット上のサービスではアカウントの乗っ取りに注意が必要です。
ピンタレストも例外ではありません。もし、ピンタレストのアカウントが乗っ取られると、アカウント情報から個人情報を抜き取られたり、なりすましによる悪用をされたりする危険性があります。
アカウントの乗っ取りを防ぐためには、パスワード設定は推測されない独自のもので運用することや、プロフィールを検索エンジン(GoogleやYahoo!など)から見つからないように設定することなどが有効です。
ブラウザボタンはアカウント情報が漏れるかもしれない
ピンタレストではブラウザにボタンをインストールすることで、簡単に画像や動画をピンすることができます。
ボタンひとつで簡単に保存・公開することができますが、自身のピンやボードにつながっているため、上記で紹介したアカウントの乗っ取りなどに発展する可能性もありえます。
投稿者が不透明な画像はなるべくピンするのは控えた方がいいでしょう。
ピンタレストで著作権を侵害しないためにはどうすればいい?
前述したように、ピンタレストでは他人の投稿した画像や動画を自分のボードに保存する(ピンする)ことができます。しかし、その画像や動画が本当に投稿者本人のものかどうかは分かりません。もしかしたら、著作権者の許可なく無断で転載されたものかもしれません 。
ピンタレストでは、原則としてコンテンツ製作者や撮影者が許可した画像や動画のみが転載できるようになっています 。それを許可なくアップした場合は「著作権の侵害」にあたる可能性があります 。また、ピンタレストに投稿したコンテンツはユーザーに帰属します 。出典: a. コンテンツの投稿
個人で画像や動画を楽しんだりする分には何の問題もないですが、第三者へコンテンツ製作者からの許可を取らずに流用したり、個人として商用利用する場合は著作権の侵害にあたる可能性がある 、ということを十分に理解しておく必要があります。
では、ピンタレストで著作権を侵害しないためにはどうすればいいのでしょうか。以下にいくつかのポイントを挙げます。
画像や動画の出典を確認する
ピンタレストで画像や動画をピンする前に、その出典を確認することが重要です。
出典とは、その画像や動画がどこから来たのか、誰が作ったのか、どんな条件で利用できるのかなどを示す情報です。
出典を確認する方法としては、以下のようなものがあります。
- ピンタレスト上でリンク先を見る
- 画像検索サービス(GoogleやTinEyeなど)で同じ画像を探す
- コメント欄やプロフィール欄で投稿者に問い合わせる
出典を確認することで、その画像や動画が著作権者から許可されているかどうか、またどのような利用規約があるかどうかが分かります。例えば、以下のような場合は安心してピンすることができます。
- 著作権者本人がピンタレスト上で公開している
- 著作権者から明示的に許可を得ている
- 著作権フリー(パブリックドメイン)やクリエイティブ・コモンズライセンスなどの条件下で利用可能である
逆に、以下のような場合は注意が必要です。
- 著作権者本人ではない第三者が無断でアップロードしている
- 著作権者から許可を得ていない
- 著作権保護されている(商用利用不可や改変禁止など)
画像や動画の引用・転載・流用・商用利用には注意する
出典を確認した上で、自分がその画像や動画をどう使うかも考える必要があります 。例えば、以下のような場合は特に注意が必要です。
- 他人のブログやSNSなどに引用・転載・流用する
- 自分の商品やサービスなどに関連付けて商用利用する
- そのまま使用せずに加工・改変・編集する
これらの場合は、単に個人的に楽しむだけではなく、第三者へ影響を与える可能性があります。そのため、著作権者から事前に許可を得ることが必要です。また、引用・転載・流用する際は、必ず出典元と著作権者名を明記することも忘れずにしましょう。
ピンタレスト上で自分のコンテンツを保護する
逆に、自分がピンタレスト上で自分の作品(写真やイラストなど)を公開する場合は、自分のコンテンツを保護することも大切です 。
自分のコンテンツを保護する方法としては、以下のようなものがあります。
- ピンタレスト上で自分のコンテンツへリンク先URL(自分のサイトやブログなど)を貼り付ける
- 自分のコンテンツに透かしなどで自分の名前やロゴマークなどを入れる
- 自分のコンテンツに利用規約(商用利用不可や改変禁止など)を明記する
- ピンタレスト上で自分のコンテンツへコメント欄やプロフィール欄で連絡先(メールアドレスやSNSアカウントなど)を記載する
これらの方法は、自分のコンテンツが無断で使われたり流用されたりすることを防ぐだけではなく、自分のコンテンツへ興味を持った人と交流したり協力したりするチャンスも増やすことができます^。
ピンタレストで自分の画像が無断で使われていたらどうすればいいのか
もし、ピンタレスト上で自分が撮影した写真や描いたイラストなどが無断で使われていたら^ ^ ^ 、まずは冷静に対処しましょう。以下に対処法を示します。
投稿者に連絡して削除依頼する
最初に試すべき方法は、投稿者に直接連絡して削除依頼することです。
投稿者に連絡しても削除されない場合や、投稿者が不明な場合は、ピンタレストに通報することができます 。ピンタレストでは、著作権侵害の申し立てを受け付けています 。申し立てをするには、以下の手順を踏みます。
- ピンタレストのサイトにアクセスし、ログインする
- 右上のアイコンをクリックし、「ヘルプ」を選択する
- 「ヘルプセンター」のページで、「著作権侵害の申し立て」をクリックする
- 「著作権侵害の申し立てフォーム」に必要事項を入力し、「送信」をクリックする
ピンタレストでは、申し立てを受けた後、適切な対応を行います 。例えば、以下のような対応があります。
- 著作権侵害と判断された場合は、該当するピンやボードを削除する
- 著作権侵害と判断されなかった場合は、その理由を説明する
- 著作権侵害の申し立てが多数あった場合は、該当するアカウントを停止する
ピンタレストを安全に利用するための対策法
以上のように、ピンタレストでは危険性や著作権に関する注意点があります。
しかし、それらを理解して対処すれば、ピンタレストは楽しく安全に利用できるサービスです。最後に、ピンタレストを安全に利用するための対策法をいくつか紹介します。
ピンタレストの利用規約やガイドラインを読む
ピンタレストでは、利用規約やガイドラインなどでユーザーの行動や責任などを定めています。
これらの文書は長くて読みづらいかもしれませんが、ピンタレストを利用する上で必要な知識やルールが書かれています。そのため、一度は目を通しておくことがおすすめです。
ピンタレストのセキュリティ設定やプライバシー設定を見直す
ピンタレストでは、セキュリティ設定やプライバシー設定などで自分のアカウントやコンテンツの保護度合いを変更できます 。例えば、以下のような設定があります。
- パスワード変更や二段階認証などでアカウントのセキュリティ強化
- 検索エンジンから見つからないようにプロフィール非公開化
- ボードやピンの公開範囲(公開・非公開・秘密)の変更
これらの設定は自分の好みや目的に応じて変更できます。自分がどれだけ情報を公開したいか考えてみましょう。
まとめ
ピンタレストは画像や動画を保存したり共有したりできるサービスです。しかし、
- ピンタレストには危険性(著作権侵害・詐欺サイト・ウイルス感染サイト・アカウント乗っ取り)がある
- ピンタレストでは著作権(出典確認・引用・転載・流用・商用利用・自分のコンテンツ保護)に注意しなければならない
- ピンタレストでは自分の画像が無断で使われていたら(投稿者へ連絡・ピンタレストへ通報・法的手段)対処しなければならない
- ピンタレストでは安全に利用するため(利用規約・ガイドライン読む・セキュリティ設定・プライバシー設定見直す・信頼できるユーザーやサイトと交流する)対策しなければならない
ということを理解しておく必要があります。
ピンタレストは楽しく便利なサービスですが、それと同時に危険性や責任も伴います。そのため、ピンタレストを利用する際には、常に注意深く行動することが大切です。